区立鹿本幼稚園の存続、学校給食費補助の復活、学童補食の復活           ~常任委員会での陳情審査のあり方~

私が今年度所属している文教委員会では、すでに実施されてしまっているのに、まだ結論を出していない陳情が8本もあります。

 まず、区立鹿本幼稚園の閉園に関する5本の陳情。鹿本幼稚園はすでにこの4月から園児募集を停止しています。陳情が出されたのは、3本は2年前です。鹿本幼稚園の新入園児募集はしないという説明会が開かれた直後に出された閉園中止を求めての陳情が2本と幼児教育のあり方を検討する場を区民参加で行うことを求める陳情で、これには区立幼稚園の存廃の検討も含まれていました。そして昨年6月に出された閉園の延期を求める陳情、昨年9月の鹿本幼稚園と併設されている発達障がい児のための育成室と共育の場として存続させることを求める陳情です。

 学校給食費の補助廃止の中止を求める陳情も、廃止前の1月に出された陳情ですが、すでに4月から給食費の補助が廃止されている現状では中止を求める陳情者の趣旨に沿った審査は難しいと言わざるを得ません。

 学童登録児童の補食廃止の中止を求める陳情も2本出されています。補食も4月から廃止されています。

 2年近く経っているのに、結論が出ないままの陳情や実施される前に出されている陳情を期限に間に合うように結論を出さずにいることは、議会としての責任を果たしたことになりません。区議会の常任委員会の運営の姿勢が問われるところであり、これは議会としての大きな反省点でもあります。現在理事会で、陳情審査について、付託されてから1年で結論を出そうという議論があります。拙速に結論を出すことは避けるべきですが、区民からの政策提案でもある陳情の審査については、時期を逃さず、議会としての結論を出すことが責務だと考えます。行政側との質疑応答だけではなく、議員同士で、しっかりとした議論をし、結論を出す委員会にしていくべきです。