「江戸川区地域防災計画」の見直し  ~災害対策・街づくり特別委員会より~

 東日本大震災を受けて、国・都でも防災基本計画や地震被害想定が見直されました。江戸川区でも、地震については、いちばん影響が大きいと思われる東京湾北部地震を想定し、低地帯である江戸川区として、そこに台風による集中豪雨や高潮などの水害を加えた複合災害への対応を防災計画に新たに検討したものが3月の防災会議で承認されたということで、防災危機管理課長から、委員会で説明がありました。

 地震の場合と異なり、水害の場合は気象情報によってある程度前もって予測がつきます。この水害を外水氾濫(洪水・高潮)、内水氾濫(集中豪雨)、複合災害(地震+洪水・高潮)に分け、災害時の取り組みをそれぞれ時間で区切り、情報収集期(レベル1)、情報鑑識(レベル2)情報連絡期(レベル3)災害即応期、災害対応復旧期と時系列に区民・区が何をするべきかをわかりやすく書いてあります。(詳しくは「江戸川区地域防災計画」

 また、避難所については支援拠点を学校にするという説明があり、避難してきている人はもちろん在宅避難者も情報や物資が入手できるようにするとのことでした。現在、区立小・中学校には3000食の食糧(クラッカー2100食、サバイバルフーズ900食)やミルク用のペットボトル水、毛布などが備蓄されています。しかし、東京都は災害時、安全確認がとれるまで、子どもたちを帰宅させないようにと学校に指導しているので、その場合の子どもたちの食糧はどうなるのかを聞きましたが、この3000食は焼け出されたなどで家に戻れない人たちや帰宅困難者の分を想定したもので、在校生の分は含まれていないとのことでした。対応を要望しました。

 2年前、東日本大震災のあとの第2回定例本会議で、地震と洪水を一本化した複合災害に対応する避難方法が必要であり、今ある「洪水ハザードマップ」と「地震防災マップ」を見直すべきではないかという質問とラジオ(FMえどがわ)への緊急時の割り込み放送の質問をしました。区も実践的に緊急地震速報の試験放送を6月28日に行いましたが、事前放送の時刻が遅れるなど課題もありました。FMえどがわへの割り込みは前回11月の試験放送でも流れなかったのですが、前回は機器の不具合でしたが、今回は番組の途中というタイミングのわるい状況だったため割り込まなかったというもので、実際の場面では支障はないそうです。高齢者にはラジオも大切な情報収集手段なので、次回はタイミングをはずさないようにしてもらいたいものです。

FMえどがわ 84・3MHz

防災無線が聞き取れなかったときは03-3652-1284 で同様の内容が聞けます。