スーパー堤防 完成は1.1% 

2012年1月24日 20時58分 | カテゴリー: 活動報告

細切れ状態のスーパー堤防の危険性

パークシティと隣接する建物との段差
パークシティと隣接する建物との段差
   
1月20日の各新聞に、会計検査院の調査で、高さと幅を満たしてスーパー堤防が完成したといえるのは全長873kmのうちの約9km、1.1%だけであるというニュースが載りました。これまで、国交省が発表してきた数字は5.8%、それでも完成までに400年かかるといわれてきたのに、1.1%では完成までに2000年以上かかることになります。一部完成したもの、着工しただけのもの、おまけに用地買収交渉中のところまで含めていたという報告にはあきれてしまいました。

前日19日に開かれた建設委員会では、総武線以北の北小岩地域のスーパー堤防事業に反対する陳情の審査が行われました。平成16年から18年にかけて住民説明会が行われた地域ですが、当時から住民の理解は得られませんでした。いまさら、ここの住民を道路拡幅とスーパー堤防と一体化した区画整理事業のために、大勢、移動させることは現実味がないと考える旨の質問をしましたが、スーパー堤防の予算が24年度つかなかったとはいえ、計画が縮小された1〜2割の地域に江戸川・荒川下流域が入っている以上、できるところから、すすめていくとの答弁でした。

できるところから、と区はいつも危険度でははるかに高い荒川下流域よりも、今やれる可能性のある北小岩に着手すると言います。この一部、できるところからスーパー堤防化するということは、その両側に危険な地域を作ることにもなります。越水した場合には、スーパー堤防化されたところの両脇に水が流れていくことになるからです。

先日、スーパー堤防事業の行われたパークシティ市川を見に行きました。越水するとスーパー堤防化されたところの両脇に水が流れていくことが一目両全でした。市川市の洪水ハザードマップでも、このパークシティの両側は浸水の危険がある地域としての色分けがされています。区民の安全のためと言ってスーパー堤防事業を進めるというが、一部を高台化することで逆に危険な地域を作ることになります。両側の住民にその危険性の理解は求めてきたのでしょうか?細切れ状態のスーパー堤防事業、事業そのものに、無理があります。