区役所はどこへ移転するか?     庁舎移転問題検討特別委員会

区役所が移転する計画のあることをご存知ですか?今回の議会最終日に、庁舎移転問題検討委員会が設置されました。区議会現数の半分21名で構成されています。

11月10日に、第1回の検討委員会がありました。今回は2012年7月から昨年2013年3月にかけて3回行われた「公共施設のあり方懇話会」という学識経験者や各団体、地域代表など51人のメンバーが、今後の区内公共施設についてざっくばらんな意見交換をした経過の説明がありました。そこで区の施設のなかで経過年数の経っているもののうち区役所本庁舎(築52年経過)、グリーンパレス(49年)、総合体育館(44年)などが、懇話会のなかでは早めに建て替える必要性があるのではないかということになったそうです。 

江戸川区は、23区のなかで4番めに人口の多い区ですが、庁舎の大きさは、第2(土木部)・第3庁舎(都市開発部)を含めても23区で4番めに小さく、職員1人当りの面積は11.4㎡で世田谷区に次いで下から2番めということです。本庁舎の建物だけではスペースが足りないので近隣施設を借りていますが、年間の賃借料は6,300万円です。また、他区と比べ最寄りの駅からの距離はいちばん遠く、新小岩駅から1.5km、2番めの足立区で750mです。高齢者にとっては徒歩圏内とは言い難い距離です。

仮に、今の庁舎の場所に建て替えるとなると、現状以下の延床面積しか確保できず、庁舎は分散したままになります。また、仮庁舎のための用地確保が必要になり、仮設庁舎の建設費・用地借用日・移転費に35億円かかります。

庁舎の敷地は10,000㎡以上が必要になりますが、現在区内には未利用地として、小松川の小学校予定地(約10,000㎡)、船堀4丁目付近(約11,000㎡、都営住宅)、東篠崎付近(15,000㎡、都営住宅)などがあります。

確かに、今の庁舎はバリアフリーも未整備なところがありますし、手続きに関しては、特に建築関係の申請については、第二庁舎、第三庁舎、本庁舎北棟などとあちこち行かなければなりません。災害対策に関しても本部になるところは、築44年を経過した棟で災害時の活動拠点として不安があり、いざという時には、タワーホール船堀に本部が設置できるようにもしている状況です。

ただ、経費のかかることであり、移転するにあたっては、現在区役所周辺の事業者への影響なども考えなければなりません。慎重に議論をしていかなければならないと考えています。