「すくすくスクール」 職員配置、配慮を要する児童は? ~本会議質問③~

江戸川区が12年ぶりに実施した事業見直しにおいて、一部対象になった「すくすくスクール」について質問しました。

 質問)   設立当初は、小学校73校それぞれのやり方でいいということで始まった「すくすくスクール」ですが、今後に向けて、その方向性について、区はどのように考えているのか3つの観点から伺います。

  まず、非常勤職員の削減についてです。学童クラブを内包している「すくすくスクール」ですが、もともとの学童クラブの指導員であるサブマネージャーが「すくすくスクール」全体の管理・運営をしています。2005年全73校で始まった時から常勤職員は26人が退職し、退職不補充の原則により、その後雇用された非常勤職員は90人になると伺いました。現在では20校が非常勤職員のみで日々の運営を行っています。サブマネージャーは、非常勤であっても正規職員と同じように、子どもたちの命を預かる仕事をしています。学童登録をしている子どもたちにとっては、毎日過ごす「すくすくスクール」は、生活の場であり、親との連絡や出欠の確認、18時までの預かりなど、遅くまで働いている家庭にとってのセーフティネットの役割を担っています。今回の非常勤職員の削減案の根拠と、「すくすくスクール」における職員の適正配置について、区の考えを伺います。

 答弁)  一定期間、非常勤の補充をしない退職した正規職員に対して、非常勤の雇用数が多かった。学童クラブのあり方を変えるのではない。全体として、今の配置状況を改めて検討しなおし、運営できる体制をしっかり見極め、職員の基本的配置基準や加配基準、特別支援など新たに出てきた要素を整理し、運営に支障のない範囲内で整理したい。

 質問) クラブマネージャーの報酬をなくすことについて伺います。クラブマネージャーは、「すくすくスクール」立ち上げ時、他に例はなく、江戸川区が先駆的に始めた事業であったこともあり、江戸川区独自のシステムになっています。現在の報酬の規定は嘱託員として「江戸川区教育委員会非常勤職員に課する規則」で規定され、クラブマネージャーの役割については、要綱で「学校・地域・保護者及び行政の協働を実現させること、児童の指導又は相談並びに関係団体の育成を行うこと」とされています。立ち上げ時の状況により、クラブマネージャーによって「すくすくスクール」への関わり方に違いがあり、その人となりによるところが大きいのが現状です。クラブマネージャーは地域のボランティアという位置づけであり、その人なりの子ども観で「すくすくスクール」の一翼を担っているという自負心をもって関わってきたと思います。また、地域の方たちの協力によって、それぞれの「すくすくスクール」が特性を持って子どもたちの遊びを支えていくのが、「すくすくスクール」の醍醐味だとも思います。しかし、「すくすくスクール」が区の重要事業である以上、江戸川区としての一定の基準を持つことが必要ではないでしょうか?職員、学校や地域で作るサポートセンターとそれぞれで関係を確立することを、個々のクラブマネージャーに任せてこれまでやってきましたが、この機会にクラブマネージャーの役割を検証し、責任についても明確にした上で報酬のあり方を検討すべきではないでしょうか?

 答弁)   クラブマネージャーは発足時の、人がいなかった時の対応に一定の非常勤として、区と一体の役割をいただいたことへの報酬として支払ってきたが、サポートセンターが充実してきた。発足した時と比べて、ボランティアの数が非常に多くなった。クラブマネージャーとサポートセンター長の役割を整理する必要があると考えている。ボランティアのような役割に切り換えていきたい。

 質問)  最後に、「すくすくスクール」がすべての児童を対象としていることについて伺います。年々配慮を要する児童が増えていることは、特別支援学級のある学校だけの話ではなく、各校共通の課題として区も認識しているところです。配慮を要する子どもたちの放課後対策について、「すくすくスクール」の役割、在り方をどのように考えているのか、また今後どのようにしていくのか、お考えを伺います。

 答弁)   大きな問題。特別な体制をとらないと預かれない児童、特別支援学校に通いつつ、すくすくスクールには参加している児童もいる。本当に安心して預かれるかということでは、正直言って、不安があるところもある。すべての来た児童をお預かりすることはできない状況にある。責任を持って預かれる範囲内はどこか見極めなければいけない。さきほどの配置基準も含めて、見直ししているところ。

意見) 答弁は、配慮を要する児童について、今後「すくすくスクール」に来たいという児童を受け入れないという事態が生じる可能性があるということで、それは、設立当初の、地域の子どもたちのひろばを作る、地域で子どもたちの見守りを、という理念からははずれてしまうことになるのではないかと懸念します。学校で緊張していた子どもたちがのんびり自由に過ごせる場です。来たいのに来られないということがないようにしていかなければなりません。そのためにも、区の言う、職員配置の適正基準については、非常勤職員の削減も含めて、今後どのように行われていくのか、しっかりとチェックしていかなければなりません。