何が何でもスーパー堤防!? 建設委員会報告
これまでずっと審査してきたスーパー堤防関連の陳情5本について各会派からの意見開陳がありました。意見開陳は、審査してきた陳情に対して、議会として採択するか不採択にするか会派の意見をつけて述べ結論を出すものです。意見が別れたら、多数決で決定します。結論が出たのは、北小岩地域のスーパー堤防構想を撤回することに関するものが2本、利根川水系河川整備計画の早期策定を求めるもの、篠崎地区のスーパー堤防構想に関するもの、北小岩1丁目東部地区のスーパー堤防事業と一体化したまちづくりを進めてほしいというもの合計5本です。
私たち 生活者ネットワークは、スーパー堤防事業のようにお金も時間もかかる堤防ではなく、浸水しにくいように堤防を覆うフロンティア工法や鋼板を利用するTRD工法など、時間もコストもかからない方法を用いることを国に求めるべきだと主張してきました。
スーパー堤防事業そのものが無駄な事業だという観点から、北小岩1丁目東部地区の事業を進めてほしいという陳情だけは不採択にしましたが、これも2度の引っ越しを余儀なくされ、盛土が安定するまでの数年間は戻ってこられないことを考えると、高齢者の多いこの地区でこそ、スーパー堤防以外の方法でまちづくりをするべきだと考えてのことです。
スーパー堤防に反対の立場から意見開陳したのは、建設委員8名中2名、委員長副委員長は採決に加わらないので、6:2で4本は不採択、まちづくりをスーパー堤防事業とともに進める陳情のみが採択されました。推進のために議会として意見書を出そうという意見が自民党から出され、これも採択されました。
区民の安全を守ることが大事だと区は言います。災害はいつ起こるかわからないのだからすぐにでもスーパー堤防に着手したいと。けれども、喫緊の課題であるならば、悠長に時間をかけて、また、この逼迫した財政の時期に多額の税金をつぎこんでまでスーパー堤防に固執する区の姿勢は理解できません。