消防団の始式に参加して

「葛西消防団 始式」に行ってきました。整然とした式の進行に、消防団の方々の日ごろの厳しい訓練が見えるような気がしました。葛西消防署の副署長が、清掃車の火災のことを話してくださいました。使い切っていない、使い捨てのライターやカセットボンベなどが原因で内部にガスが充満し、金属部の火花に引火して起こることが多いそうです。区内でも1度起きたそうですが、たまたま消防団の方の家の近くで、「パン、パン、パン」という爆発音をきいた団員の方が速やかに消火活動をし、大事にはいたらなかったそうです。日ごろの訓練の賜物だと思いました。ライター・ボンベなどはしっかり使い切ったことを確認して捨てなければ、と改めて思いました。
消防団に入団する方が少なくて、苦労されているという話もお聞きしました。私の住んでいるところは団地ですが、消防団という組織をよく知っている方は少ないように思います。自治会のあるところでは防災訓練や火の用心のパトロールを行っていますが、いざ火事というときに、初期消火や火事の後始末など身近なところで活動している消防団があることは心強いことです。安全に安心して暮らせるように、自ら地域で防災活動をすること、それが消防団の存在意義でしょう。しかし、行政の下部組織的なイメージがあることも否めませんし、それが、町会や自治会と同じく、参加意識が薄れている原因のように思います。
身近に火災を含め防災を意識することが何より必要ですし、災害時の自助・共助など、地域で自分たちのことは自分たちで守る、そして助け合う関係をつくっていくための活動が必要です。

写真は式典の最後に演奏してくれた、南葛西中学のウィンドオーケストラです。