介護保険関連質問      ~2013年度 予算特別委員会報告②~

特別会計の介護保険関係については、①地域の見守りをしている小規模な団体への助成をすること、②介護予防のため、健診から相談事業へどう結び付けるか、③介護保険による住宅改修助成に加えて区独自の助成が使えることへの周知についてを質問しました。

 ・住み慣れた地域で暮らし続けるために

質問  地域での見守りに関して、自治会・町内会など顔の見える関係が作れる小規模な 団体に、地域での見守りの重要性のアピールとわずかでもよいので財政的支援を。

 答弁  地域支援会議や熟年相談室などで地域資源の把握はできてきている。地域での見守りは安心生活応援ネットワーク中心にこれまでどおりやっていく。見守りの重要性のPRについては、くすのきや高齢者向けのイベントなどあらゆるところで行っている。

 意見  住み慣れた自宅・地域で暮らしていくためには、地域の中でほかの人との関わりを持つことは災害時の共助の観点からもひじょうに大切であることは言うまでもない。災害時要援護者の避難支援対策の観点からも、普段から地元でお付き合いがあることがだいじなわけで、地域のネットワーク作りについて、その重要性のPRについては引き続き行ってほしいし、若干の助成と言うことについても、事業見直しの最中ではあるが、今後の重要性を考えると、ぜひ検討してほしいと要望。

 ・介護予防事業について

質問  二次予防事業対象者把握事業について、健診から生活機能評価での対象者がなかなか相談事業に結びつかない実態がある。熟年相談室での電話勧奨についてはどうなっているか?

 答弁  やっているが、本人がまだ、大丈夫だと思っているようで、その気にならないという実態がある。

 再質問  必要のある人には、こちらから出向いて行ってでも、必要性を認識してもらうことが重要。個人情報に絡んでくることなので、難しいかもしれないが、今ある組織を活かすのであれば、安心生活応援ネットワークの社会福祉協議会やふれあい訪問員の協力を得ることなども考えられるのではないか。

 答弁  活用していく。(個人情報についてはどうするかには言及せず)

 ※安心生活応援ネットワークとは言っても、社会福祉協議会もふれあい訪問員も民間の組織であり、個人情報に関しての扱いについては、難しいところもあるのが実情なので、今後福祉部はどうしていくつもりなのかを注視していかなければならないと思います。

 ・住宅改修制度について

質問  介護保険制度にある住宅改修助成20万円を超えるものについて、区独自の住まいの改造助成が1割負担はあるものの江戸川区独自施策として上乗せして使えることは、利用者にきちんと伝えられているかを確認したい。介護保険サービスを利用する際、区の独自施策についても同時に説明されているか?だれもがこれら両方のサービスがあることを知ったうえで利用できる状況にあるか?

 答弁  相談のあった方には、きちんと説明している。

 意見  ケアマネなど、介護事業に携わる人たちに、これらの情報が行き届き、必要としている方々に介護保険のサービスに加えて区の独自の助成があることの周知を要望。

 ※住宅改修に関してケアマネは業者につないでくれますが、区独自の住まいの改造助成(1割負担)が介護保険の助成に上乗せして使えます。知っている知らないで、利用者にとって不利益を生じることのないようにしなければなりません。