豚肉30kg 解体!

産地直送・国内自給の価値を確認しました

5月17日(土)葛西区民館で行われた生活クラブ生協が主催する豚肉学習会に参加しました。
初めに、生産者である平田牧場の方が純国産の豚肉を生産するのに、今、どれだけのことをしなければならないか、お話ししてくださいました。

今、日本の食料自給率は40%をきっています。配合飼料の自給率にいたっては24%だそうです。豚肉1kg作るのに飼料は3〜4kg必要ですが、輸入される飼料は、穀物相場に左右されたり、海上運賃がかさむことなどで(原油高の現在は特に)、非常に価格が高いそうです。そこで、遊佐町、JA庄内みどり、山形大学、平田牧場、生活クラブ生協が連携し、減反政策よる休耕田を活用して飼料用米の生産に取り組んでいます。さらに、平田牧場の堆肥も使用するなど、地域循環型農業を実践しています。豚肉の価値は脂肪の質によると言われますが、脂肪には飼料の影響が大きいので大麦や飼料米などを飼料に配合し工夫しているとのことでした。
30kgの大きな豚の枝肉(半身)を解体しながら、半端な部分はひき肉に入れたり、人気のある部位とそうでもない部位とを組み合わせたりして、無駄な部分がでないようにしているそうです。

私たち消費者が、安心できるおいしい豚肉を安心して食べられるようにと生産者に要求し実現したものです。飼料を含めすべてを国内産にこだわる努力は、生産者だけでなく消費者も一緒にします。再生産を支えるために私たちがその生産物を食べつづけること、このことが、国内自給率を高めることにもつながる運動であることを再認識した学習会でした。消費者の要求に応えてきた平田牧場は、安全でおいしい豚肉を消費者に提供してきたことで、日本橋のコレドや六本木のミッドタウンに直営店を出せるほどのブランドになったのだと思いました。

新鮮さを見分ける方法をひとつ教えていただきました。脂肪の部分が白いほうが新鮮なのだそうです(ただし、漂白剤の使用に注意)。帰りに、解体した豚肉をいただきました。薄く切って塩とコショウだけで焼いた豚肉がとってもおいしかったです。