また、学校に通えない児童・生徒の居場所として、区内に学習相談室や学習・教育相談室がありますが、学校に戻ることを前提としています。学校に戻りたくても戻れない子どもたちへの対策を質問しました。現在はクラス単位で午前が勉強、午後がリクリエーションとカリキュラムが決まっていますが、南葛西学習相談室では、午後からの利用もできるというように、柔軟な対応をこれから考えたいとのことでした。午後からでも受け入れられるようにすれば、学習室で勉強する子どもたちも増えると考えられます。子どもたちの居場所を確保するためにも、ぜひ検討するべきです。
学校給食は民間委託開始から8年たった現在、区内106校のうち69校、新年度は5校増えて74校になります。このなかには1つの業者が12校も引き受けているところもありますし、導入された当初から民間委託された4小学校2中学校については8年間まったく変わっていません。1度決まると、問題がない限りは引き続き同じ業者が同じ学校を担当するからです。
民間委託されて大きな問題が起きたという話はありませんが、評価項目で「やや不満」という評価になったところはあったそうです。区はすぐに改善勧告を出し、業者もすぐに対応したとのことでした。子どもたちの大事な食を担当する業者です。民間の競争原理を働かせ、活力を生かすことが導入の理由のひとつでもありました。業者がその学校に慣れることも大切ですが、期限を決めての委託によって緊張感を保ち続けてもらうことも必要です。問題のあるなしに関わらず、業者の委託については5年なら5年と期限を決めて、改めて選定することを考えるべきではないかと提案しました。区も、導入から10年を機に考えるとの答弁でした。ぜひ、実施してほしいものです。
お子さんを江戸川区立小学校に通わせている保護者のみなさんは、給食の民間委託先がどこかご存知ですか? 学校には給食運営委員会という保護者が意見を述べられる委員会がありますが、形式的になっているところが多いようです。実際に、給食を食べている子どもたちや教職員、保護者の意見を常に反映できる給食運営委員会にし、民間委託の選定にも活用するように提案しました。各学校を担当している業者をホームページで公開することは、すぐにできるとの答弁も得ましたので、ぜひ、チェックしてみてください。