夜間中学校の卒業式に出席して

2009年3月24日 23時27分 | カテゴリー: 活動報告

卒業式のシーズンです。19日には近隣の区立中学校、20日には初めて夜間中学の卒業式に出席しました。
公立の夜間中学は都内に8校あります。夜間中学は、義務教育を終えることができなかった人たちのための中学校です。それぞれが、どの段階まで進学していたのかを考慮して、入学する学年を決めます。ですから、2年通う人もいれば、1年だけの人もいます。
江戸川区には、小松川第二中学校に夜間学級があります。1971年に設置され、今年は38回目の卒業式です。卒業生は29名でそのうち在日外国人が26名です。1人ひとりが卒業証書をもらう前に、ステージの上に設置されたマイクで、ひと言話をしました。中国残留孤児だった方は「中国にいたときは、貧しくて中学校へなど行けなかった。今は、勉強して日本語の読み書きもできるようになったし、若い人たちと友だちにもなれた」と喜びを表していらっしゃいました。お子さんのいらっしゃる方もいて「先生たちは、私の勉強のことだけでなく、家族のことまで気にかけていてくれた」と感謝していました。日本語が話せるようになってよかったこと、仲間ができたことがうれしかったと話す人がほとんどでした。昼間は働き、夜は勉強という中学校生活をしていた人たちにとって、卒業式は感慨もひとしおだっただろうと思います。今は、在日外国人の方々が増えたため、夜間学級を通常学級と日本語学級に分けている状況で、日本語教育の需要が高くなっていると言えます。

江戸川区には、在日外国人の児童・生徒が小学校で392人、中学校で166人(2008年5月現在)います。日本語の通級学級として、小学校は葛西小学校、一之江小学校の2校、中学校は葛西中学校で日本語教育が行われています。毎年、増加していること、江戸川区の北部から葛西中学校に通うのに時間がかかることなどから、北部地域の中学校にも日本語教育の通級学級の設置を要望する請願が出され、昨年10月の文京委員会で採択されました。また、区でも北部地区の日本語学級の増設の必要性は認めており、22年度に開始できるよう準備を始めています。生活をしていくうえで、住んでいる国のことばを話せるようになることは必須です。なるべく、当事者に負担のかからないように、だれでも日本語を学べる環境が整えられることが必要です。