区立小中学校のプール授業や給食のこと

  子育て・教育力特別委員会報告

放射線測定を独自で始める自治体が出てきたなか、江戸川区には今のところ動きはありません。生活者ネットワークには、今年のプールはいつも通り行われる予定だが、大丈夫なの? 給食に使われている食材はほんとうに安全なの? という不安の声が寄せられています。
子育て・教育力特別委員会では、プールの水に関して質問しました。
教育委員会の学務課長が、都の福祉健康局 健康安全対策担当の中谷部長から「都の健康安全研究センターで計測している放射線量は空間だけでなく降下物に関しても測定されていて、現在では雨・塵には放射性物質はほとんど含まれていない。高い数値を示した時も含め、これまで積算した数値は、仮に水道水の基準に置き換えてみて、飲んでも大丈夫な数値だった。」と説明を受けたという報告があった。
したがって、中学校のプール清掃は例年通り、小学校のヤゴ救出作戦を実施している小学校については各校の判断に任せるとのこと。また、夏の節電対策に向けて、24時間濾過機をまわさなければならないために、プールは電力を使うことが予想されるが授業は行う。

給食に関しては、食材の安全性については、流通しているものは基準値を大幅に下回っているものなので教育委員会として規制はしていないとのこと。お弁当を持っていかせたいという保護者については、学校・区立園ともに、特に指示はしていないが許可しないという報告もない、各校・各園の判断に任せていることがわかった。
教育委員会としては、学校・保護者ともに問い合わせがあったものについては個別に回答しているが、教育委員会から各校に働きかけはしていないとのこと。

区の、このような姿勢については、これまでも指摘してきました。何においてもそうですが、各学校の判断に任せるということは、それだけ学校長や現場の先生方の負担も責任も大きくなります。教育委員会として、判断を各校に伝えるなり、HPで区の方針や考え方をきちんと公表するべきです。

水道水の基準は ヨウ素  300ベクレル/kg (幼児は100ベクレル/kg)
         セシウム  200ベクレル/kg
      ※WHOでは、ヨウ素は10ベクレル/kg

今降下物については、3月18日以降積算値は ヨウ素  1.149ベクレル/kg
セシウム134  6.446 ベクレル/kg
セシウム137  6.978 ベクレル/kg

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