第三回定例会報告②

決算委員会の教育費では、人権教育に関しての質問をしました。
今年2月と4月に、江戸川区内でホームレスの襲撃事件がありました。この襲撃事件に関して、7月の新聞報道で、コンクリート片を投げつけたり鉄パイプで殴ったりして、江戸川区立中学の生徒が逮捕・補導されたことが報道されました。その後の教育委員会がどのように当該校への指導をしたのか、また人権教育に関して教育委員会はどのように考えているのかを質問しました。
区の回答は、ホームレスへ襲撃については、全体の人権教育の中では取り上げておらず、個々の家庭における問題として、その都度指導しているということでした。しかし、ホームレス問題に関して活動しているNPO団体が作成したビデオを活用して、指導者向けには研修したとのことでした。
この夏、江戸川区内で開かれたイベントのおり、小学生の児童が「あ、ホームレスだ。撃っちゃおうか。」と石を投げようとしたところを、参加していたボランティアの方が、「自分がされたら、どう思うの?」と諭してくださったというできごとがありました。この子どもたちは、特に、はしゃぎまわったり乱暴なことをしたりするような子どもたちではなく、ごく一般的な子どもたちだそうです。江戸川区では、教育目標の基本方針の第一に「人権尊重の精神の育成」を挙げています。ホームレスの襲撃の問題は、けっして、個々の家庭の問題として治めるべきものではなく、人権教育として取り上げるものだと指摘しました。
全国的にみても、ホームレスの問題は、人権教育のなかでは、あまり取り上げられてきませんでした。ホームレスの問題も含めて、教育委員会が人権教育をきちんと体系化し、各学校に実践させる必要があります。

その他に、教育費では、「すくすくスクール」に特化した防災訓練、危機管理の面での指揮系統を決め徹底させること、クラブマネージャーの任期について検討すべきであること、学校図書館には専門的知識をもつ司書が必要であることなどを提案しました。