一時保育事業と化学物質対策についての本会議での質問

保育については、区が現在の保護者の状況をどう認識しているのか、また、4月から始まる一時保育事業に関して、区の取り組み方と進め方を質問しました。

親の働き方や子育ての環境もさまざまになり、保育に多様性が望まれる時代になっているなかで、江戸川区では、家庭で子育てをしている人たちへの支援にも力を入れてきました。今の保護者の状況と子育て支援を必要としている人たちの実態をどのように把握しているのかをはじめに質問しました。

今、区内では、0歳児の家庭では約9割、1歳児では約8割の家庭が、自宅で子育てをしています。この4月から、区立保育園全園で、急を要する保護者の病気、出産などで、一時的に子どもの世話ができないときに預けられる緊急一時保育事業、また、区内を6つのブロックに分けて私立保育園6園で、買いものや、私用、育児疲れを解消するためなどに利用できる一時保育事業が始まります。葛西地域のように、子どもの多い地域であっても1園です。地域事情が考慮されての配置であるのか、これから、どのように進めていくのかについて、質問しました。

区長の答弁では、はじめの質問には具体的な答弁はありませんでした。一時保育事業の保育園の数については、4月に始めてみて、様子を見ながら対処していくというものでした。

緊急一時保育も一時保育も、家庭で子育てをしていて、預ける場所がなかった人たちが待ち望んでいた事業です。事業が始められた後、一時保育を実施する私立保育園については、保護者、地域の状況を把握し、地域事情にあわせて増やしていくことを要望しました。

化学物質対策については、現在区で使われている薬剤の観点から質問しました。
現在、区では、学校や多くの乳幼児が利用する健康サポートセンター、保育園、共育プラザにおいては、人体に影響が少ないとされているピレスロイド系のものが使われ、神経に影響を与える有機リン系の薬剤は、使用されていません。しかし、庁舎などで減らしてきた有機リン系の薬剤が、庁舎以外の多くの施設において、今でも使われています。また、使用する薬剤については、委託されている清掃業者にまかされ、区はまったく関与していません。有機リン系の薬剤を使用すること、施設の所管が分かれているために、施設によって使われる薬剤に違いがあるという状況を、区が把握していないことについてどのように考えるか、また、統一した指針をすべての施設で活用し、担当部署を決めて、管理・指導することが区の責任であることについて見解を問いました。

区長の答弁は、各施設で使われている薬剤を確認し、有機リン系が使われているならば、やめる必要があること、健康部が担当部署として管理するというものでした。そこで、第2質問では、薬剤の使用に関する指針は健康部が策定し、総務部が一括して管理する体制を作ることを、具体的に提案しました。

化学物質対策に関して、これから、区が、どのように実施していくのかを、きちんと検証していかなければならないと考えています。