憲法九条を考える

2006年12月22日 15時51分 | カテゴリー: 活動報告

  11月12日、『憲法九条を世界遺産に』を読み・語る(清新町九条を考える会 主催)という集まりに行ってきました。パネリストは小説家の牧南恭子さん、出版社編集部の小柳暁子さん、弁護士の中村欧介さんの3人。それぞれ『憲法九条を世界遺産に』(太田光・中沢新一)を読んで考えたことを語ってくれました。
実は、今までこういう会は、ある種のイデオロギーだけが強そうで参加したことはなかったのです。今回、参加する機会をいただいて行ってみましたが、思想的な偏りなどなく、「無理をしないで自分たちのできるところから憲法九条を考えよう」という集会でした。
  ここ数年、憲法や教育基本法を見直す動きが激しくなり、先の12月15日、ついに教育基本法の方は強行に採決されてしまいました。憲法九条に関しては、1項については手を加えず、2項の方を改正あるいは廃止しようとしていますが、私は個人として、憲法九条はこのままがいいと思う。生活者ネットワークの考え方も同じです。

 参考のため、日本国憲法 第九条 【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】を書きます。
1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

  この2項があったにもかかわらず、日本はイラクに自衛隊を派遣しました。サマワでも何らかの役割を果たしたと報道されるなか、2項は現実にそぐわない。今までの拡大解釈では無理があるので、変えるか廃止するかということなのでしょう。しかし、自衛隊は武器を持つ軍隊に他ならず、憲法を変えて現実にあわせることが、ほんとうに私たちにとってよいことなのでしょうか。武器ではなく、対話によって平和を構築していくことこそ、今、必要なのではと思います。世界に誇れる憲法九条を変えてはいけない。平和ボケしている私の頭にも警鐘を鳴らしてくれる話でした。